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2023.11.05安全・安心な食を未来へ/長野・上田市でフォーラム 立場超え連携を(日本農業新聞)「かけがえのない農業を産地から子どもたちに伝えたい」と語る柿嶌実行委員会会長(右)(4日、長野県上田市で) 「食と農メガアライアンス2023~安全・安心な食料を未来へ」と題したフォーラムが4日、長野県上田市菅平で初めて開かれた。世界的視野から食と農の課題を考え、得た知識や人脈を地域に持ち帰って活動に生かすのが狙いだ。 職業や地域、年代を超えて組織する実行委員会の主催。実行委員が趣旨賛同者へ声をかけ、多様な立場の約80人が国内外から集まった。メガアライアンスには「一人ではできないことも、志のある人たちの“大きく強い連携”で解決できる」との意味を込めた。 11人がスピーチ。第1部「食と農の連携と未来への指針」では、藤木眞也参院議員が食料安全保障について解説。「農畜産物を適正価格で購入することが農家経営の継続につながる」と呼びかけた。元国連大使の吉川元偉さんは「村づくり、農業、脱炭素エネルギーと各スピーチには“持続可能”が共通する」と指摘した。 第2部スピーチ「子どもたちに引き継ぐ食料・農業」ではJA信州うえだ女性部長で、JA全国女性組織協議会の久保町子会長が登壇。「次代の子どもに重要なのが食農教育。広い連携が活動を長く継続させる」と話した。 実行委員会の柿嶌洋一会長(全国農協青年組織協議会参与)ら3人のパネルディスカッションは「食と農の未来予想図」を討議。柿嶌会長らと交流のある(株)玄海の矢野賀也社長は「生産現場の真実と生産者の思い、ビジョンを伝えるのが東京の飲食店の役割」と語った。 第3部は交流会。上田産食材を使った料理と、地元産のワインや日本酒を味わいながら今後の連携へ議論をし、つながりを深めた。 【2023年11月05日付日本農業新聞掲載】
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2023.11.02藤木議員と懇談/JA青壮年・女性部勉強会(日本農業新聞)国政報告をする藤木議員 JA静岡中央会は10月中・下旬、東部、中部、西部のブロックごとにJA青壮年部・女性部農政勉強会を開いた。 3地区合わせて約120人が参加し、藤木眞也参院議員が国政報告をした。藤木議員は「世界情勢の変化の中で、食料の安全保障が国政の一丁目一番地だ。輸入に頼ってきたものを国産に切り替える必要がある。農業を支える政策の必要性を国民に広く訴える」と話した。 会議では出席者から「海外資源由来の化学肥料を主に使用しているが、国の方針は今後どうなるのか」「消費者への価格転嫁の理解を求める具体的な施策はあるか」などの質問が出て、藤木議員と意見交換した。 【2023年11月02日付日本農業新聞掲載】
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2023.11.01畜産の窮状訴え 国会議員と意見交換/群馬連絡協(日本農業新聞)情勢報告会であいさつする林会長(右)(11月31日、東京・永田町で) 群馬県内のJA組合長らで組織する県JA畜産連絡協議会は10月31日、東京・永田町の参院議員会館で、畜産経営の安定に関する情勢報告会を開いた。山田俊男参院議員と藤木眞也参院議員が参加。飼料原料価格の高騰と牛枝肉・子牛価格の低迷が重なる畜産農家の窮状を伝え、意見を交わした。 協議会からは、JA群馬中央会の林康夫会長と同協議会会長でJA前橋市の大塚隆夫組合長、JA全農ぐんまの伊藤雅美県本部長が参加。生産組織の代表ら計18人が同席した。 林会長は「生産現場は経営継続が危ぶまれるほど甚大な影響を受けている」と伝えた。大塚組合長は、飼料用米や子実用トウモロコシの作付け拡大を巡り「機械導入の補助はどうなるのか」と質問。藤木議員は、農水省が本年度の補正予算案に計上したことに触れ「耕畜連携を各地で進めてほしい」と応じた。 一行は同日午後に農水省を訪ね、豚熱など家畜伝染病発生時の適正な防疫措置を求めた。 【2023年11月01日付日本農業新聞掲載】
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2023.10.25地元小学生も早乙女・早男で/熊本県八代市献穀田で抜穂祭(日本農業新聞)抜穂の儀を行った 【熊本・やつしろ】秋の皇室行事・新嘗(にいなめ)祭に献上する米の抜穂(ぬいぼ)祭が八代市川田町東の本島磧哉さん・菊代さんの献穀田で行われた。JAやつしろの山住昭二組合長や藤木眞也参院議員、中村博生市長ら150人が参加した。 抜穂の儀では、龍峯小学校の5.6年生が早乙女と早男に扮(ふん)し、「くまさんの輝き」を刈り取り、稲穂だけを一本ずつ抜き取った。 本島さんは「豪雨や猛暑で栽培管理に苦労したが、良く実った。支えてくれた地元の方々や関係機関に感謝する」と話した。 【2023年10月25日付日本農業新聞掲載】