国会議員に要請書を手渡す県中央会・農政連盟の役員
【滋賀】JAグループ滋賀と滋賀県農政連盟は29日、小寺裕雄衆院議員、小鑓隆史参院議員、藤木眞也参院議員に対して肥料価格の急激な高騰への対策などを求めて緊急要請を行った。
現在、与党内で検討が進められている「肥料の急激な価格高騰に対する影響緩和対策の仕組みの創設」に関して①十分な予算規模の制度とすること②制度を迅速に創設するとともに農業者に早期に告知すること③農業者の事務負担が過大とならないよう簡素な仕組みにすること──の3項目を要請。
この他、①肥料価格の急激な高騰等に対応した適切な価格転嫁の実施に向けた農水省による監視の強化および消費者への理解促進②再生産可能な米価水準の維持に向け需要に応じた生産の推進キャラバンの一層の強化──などの対策を講じることも併せて要請した。
農政連盟の野田藤雄会長、JA滋賀中央会の深尾善夫専務ら出席者は、米価が低水準で推移している中で、史上かつてない水準まで肥料価格が高騰する懸念があるとして、再生産可能な農業経営のための実効性のある対応が早急に講じられるよう強く求めた。
議員からは、喫緊の課題として政府・与党に対してしっかりと働きかけるとの回答があった。
【2022年5月31日付日本農業新聞掲載】